イベント開催にあたって思うこと

東京都

本来ならこの文章、開催告知直後に書くべきでしたが、ばたばたした日々でそんな余裕がなかったのが正直なところです。既に予約いただいた方々には、ご想像と違っていたら大変申し訳ないです。

2023年12月10日「ミニパネルとマッチ箱展示 元喫茶室・三つ扇で振り返る八重洲周辺の喫茶店」を東京駅・八重洲口から徒歩1分の場所にあるレンタルスペースで開催することになりました。

2010年頃までは三つ扇という名前の喫茶店でした。今も看板が残っていますが「小さな喫茶室 三つ扇」の名のとおり、賃貸ワンルームマンションを一回り小さくしたような喫茶室です。私はこの喫茶室に数回通っただけの者ですが、このお店に対する思い出や印象が強かったのは、店主さんのお人柄だったと思います。

2019年になり、レンタルスペースとして生まれ変わったと知ったときはとてもうれしく、ここで三つ扇の思い出を喫茶好きの人と語りたいと思ったのが開催の動機です。SNSで知り合った人とオフ会もいいんじゃないかな。そのとき、三つ扇のことを知っている人はどのくらいいらっしゃるのだろうかと思いました。主催者である私も、実は詳しくは知りません。写真も当時の携帯で撮った画質の粗いものしか残っていません。そんな私がイベントなんかやってよいものだろうか、そして集客できるのだろうかと。

イベント開催を保留にしたまま2019年は終わり、2000年に新型コロナウイルス感染症の流行が始まったのでイベントどころではなくなりました。しかし、その間にも三つ扇の周辺の八重洲、日本橋、京橋の再開発は進んでいき、2023年は三つ扇のある建物の道路を挟んだ向かい側にも再開発工事が始まりました。

大きな場所でのイベント開催できるほど資料をもっていないし、携帯の粗い画像が多くてパネル写真として掲示するには厳しい画質のものもあります。それでもこういうイベントをなるべく早くやりたかった。それはいつまでこの場所があるかはわからないことと、記憶が薄れてしまっているからです。三つ扇周辺の喫茶店も、この十数年で再開発やビルの取り壊しなどにより多くの店が閉業しました。見慣れた風景が変わると最初は戸惑いますが見慣れるとすぐに忘れてします。このエリアで私が見てきたことや記憶を伝えたいと思いました。

そして、こんなイベントなら私のほうがうまくやれる!と思ってくださる方がいることを期待しています。同人誌を作ったときと同じですが、より良いものが生まれる動機を作りたいと思います。純喫茶ブームは充分盛り上がっているんじゃないかって? 確かにそうですが、残念ながら私が知りたいことや興味のある方面には盛り上がっていないと寂しく感じることもあります。

今回、わがままな私の願いを聞いてくださり、イベント開催にご協力いただいた村田商會さん(喫茶家具・喫茶備品販売と喫茶店経営)には大変お世話になっています。イベント運営慣れしていない私なので、沢山助けていただいております。本当にありがとうございます。イベント当日まで時間が無いですが、お越しいただいた皆さまに楽しんでいただけるよう試行錯誤します。よろしくお願いいたします。

鈴木文代(マツタケ)

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