ヨコハマ in 秋田

ヨコハマの出窓の飾り 東北地方

花輪鹿角駅から街の中心部へ歩いて徒歩5分強、飲食店やスナックが集まる親不孝通り入口近くにある喫茶店。スナック・バーの突き出し看板に混じり「コーヒー・パーラー ヨコハマ」の文字が目に入りました。店はスナックの入居するビルの2階にあります。

ヨコハマ内装
港をイメージさせる小物やマリンタワーのパネルが飾られた店内。

入口付近には舵輪、壁にはマリンタワーと沿岸部を写した写真パネル、天井からぶら下がるカモメのオブジェ、窓際の水夫の人形。横浜のイメージをストレートに伝えるものがあちこちに飾られています。

ヨコハマの出窓の飾り
出窓に飾られた水夫の人形。向かいの建物は廃業した銭湯「花の湯」。

「ロケーションかづの」など複数のサイトによればマスターは以前横浜で修行されていたため、屋号をヨコハマとしたそうです。秋田県北部の内陸部に位置し、周囲を山に囲まれた盆地が鹿角市花輪の市街地なので、港町横浜と鹿角の地理的なつながりは全く感じられません。かえせば、思いもよらない場所にあるから、インパクトを感じずにはいられない屋号と内装です。

東京から来たと告げると「例年だとみぞれが降り出す時期なんだけど今年は寒くなくて過ごしやすいね」とのこと。 この辺りの見どころは八幡平だねえ、などと教えてもらっていると顔なじみのお客さんが久しぶりに現れて、マスターは嬉しそうに近況を聞いていました。夜は10時とこの近辺の飲食店に合わせて喫茶店としては遅めの閉店時間ですが、夜の雰囲気は少し変わるのかもしれません。

コーヒー&パーラー ヨコハマ 鹿角市花輪字堰向 10~22時 不定休

鹿角市ハミングロード
鹿角市花輪のメインストリート「ハミングロード」。

街の印象:鹿角花輪駅の観光案内所で配布されていた観光案内冊子。制作者クレジットには三菱マテリアルグループの文字がありました。1978年に閉山した尾去沢鉱山の持ち主は三菱鉱業、閉山して40年以上経った今も影響力は大きいのでしょうか。メインストリートの「ハミングロード」には立派なアーケードがありますが人の姿は少なく、老舗の南部せんべい店には閉業を知らせる貼り紙がありました。ハミングロード裏手にある老舗喫茶店「クイーン」にあった絵地図「花輪の味処・酔処」(2018年発行)の製作後記には「飲食店マップを作成して20年。鹿角市花輪の町は県内の他の町と比べ人口の割合に対し飲食店が多い。この20年で減少した店が20数軒と少ないのは、個人・家族経営が多いからであろう」と書かれていました。街の夜の賑わいを確認できませんでしたが、土曜の昼間は静かで店番をしている人は皆女性、喫茶店の客も女性ばかりで若い男性の姿を殆ど見かけませんでした。

ヨコハマと親不孝通り
「ヨコハマ」と親不孝通り。
鹿角市親不孝通りスナック
「ヨコハマ」の隣のビル1階。
「寿賀」は80歳代の名物ママがいるスナックらしい。

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